ランサーズであやしい事業者(ランサー)がみつかる

ネット上で仕事を受注したい事業者と仕事を依頼したいクライアントをマッチングする日本最大級のクラウドソーシングサービスを提供するランサーズ(Lancers)。

ホームページデザインや、WEBサイトのコーディング、チラシデザイン、YouTube動画の編集などスキルをもった事業者のことをランサーと呼び、多岐にわたる仕事を依頼することができます。

そこへあやしい事業者が発見される

ことの発端はランサーズに登録している、とある事業者(ランサー)がSNSで発見されたことから始まります。このランサーは、「嘉宝 – 菊正宗」さんのWEBサイトを自分の制作実績に掲げ、その制作価格を20万円で制作したと表記していましたが、これに異議を唱えられます。


このランサーの制作実績ページの詳細をみると↓

メタデータラボ株式会社という企業のポートフォリオとして、様々な企業のコーポレートサイトを制作したとして掲載しています。そして中には名の知れている会社も見受けられます。

その制作実績のひとつとして掲載されている嘉宝 – 菊正宗さんのWEBサイトを見ると
https://www.kikumasamune.co.jp/products/kaho/

デザインやコーディング、素材にひとつひとつのライティングまで洗練されていて、たしかにこちらのサイトが20万円の制作費でつくられたとは到底思えない素敵なサイトです。

制作会社はメタデータラボ株式会社?

気になるそのサイトの制作事業者はというと大阪のメタデータラボ株式会社と登録されています。
検索してみるとコーポレートサイトがヒットし実在する会社のようです。
メタデータラボ株式会社→https://metadatalab.net/


GoogleMapでもヒットしました。


こちらのコーポレートサイトをみると代表者は本間裕二となっており、
マーケティングラボの運営するザ・イノベーターでは
代表インタビューの様子も載っています。

考えられる可能性

以上のことを踏まえると会社自体は存在しているようなので
現時点での状況で考えられることは以下のような可能性でしょうか。

可能性1:
本当にメタデータラボ株式会社が20万円で制作したという可能性(ほぼありえないでしょう)

可能性2:
メタデータラボ株式会社が他社が制作したサイトを自分の制作実績と虚偽している(これが一番可能性高い?)

可能性3:
ランサーズで仕事を受注したい第三者がメタデータラボ株式会社を不正に名乗り
嘉宝 – 菊正宗のWEBサイトを20万円で自分で制作したと虚偽している
(そんなバレやすいリスクの大きいことするかなあ?)

そこになんと本当の制作者が登場!?

発端のツイートがリツイートやいいねで拡散されるなか、メタデータラボ株式会社が制作実績に掲載している「嘉宝 – 菊正宗」さんのWEBサイトを実際に制作されたという方が出現!

虚偽がバレたことで事業者情報ページを削除か!?

発端のツイートが8月22日に投稿されそれから拡散しはじめ、翌日23日の午前中までは制作実績ページは表示されていましたが、23日の午後の段階で制作実績ページ含めメタデータ株式会社の事業者アカウント自体が削除されました。

感想

ランサーズではクライアントが仕事を依頼する際にお金を一旦ランサーズへ預け、作業が完了した段階でランサーズから制作者に振り込む仮払い制度という仕組みを採用しています。このことから仮に他社が制作した高品質なWEBサイトを自分の制作実績と虚偽し、実際に仕事を受注できたとしてもその予算で同クラスの作品はつくれないことを考えると、信用を無くすだけで何の意味も無いし、場合によっては納品がきちんと完了しなければ支払いさえされないのにこんなことする理由がわかりません。

ただ、ランサーズや他の事業マッチングサイトもですが、こういう怪しい登録者の話がちらほら耳に入ってきます。直接顔を合わせることなくオンライン上のやりとりで仕事を進めることができるというメリットがある反面、デメリットもみえてくるので仕事を依頼する側も気をつける必要がありますね。



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