デザインの敗北といわれる佐藤オオキさんのローソンPBデザインについて

ローソンが2020年5月から自社商品として販売するプライベートブランド(PB)の
パッケージデザインを全面リニューアルすると発表し、現在お店に並ぶおよそ700点の
PB商品を新しいデザインへ切り替えていく。

しかし、リデザインされた商品パッケージを巡り消費者から「わかりにくい!
、「商品を選ぶのに不親切過ぎる!」などクレームの声が多く寄せられ、
リニューアルした商品のパッケージに以前のパッケージをプリントした写真のPOPを貼って説明対策をする店舗まで出てくることとなり、ネットでは「デザインの敗北」と呼ばれてしまう結果に。

デザインしたのはデザイナーの佐藤オオキさん

デザインオフィス「nendo」を2002年に設立しキャリアをスタート。
デザイン界で最も権威ある賞ともいわれる「ELLE DECO International Design Awards」で
「Designer of the Year」を2012年に受賞するなど世界的に注目を集めているとのこと。

佐藤オオキさんはミニマリストでもあり、
公開されていた部屋にも最小限のモノしか置かれていない。インタビューでは
「極力、変化を求めない」「できるだけフラットな人生を送りたい」と話し、
日常生活でも決まった行動パターンを好んでいるという。

そして早速デザインが修正される

デザインがわかりにくいという声が多くあがったことから、
順番に商品のデザインがリデザインされていく。

まとめ

PBブランドのデザインを依頼されたたことが無いので想像も含めての感想ですが、PB商品は通常の商品よりも若干コストを抑えた価格帯の商品になるということと、店内の商品点数の多さから他社商品よりも売場面積が広くなるという性質があるため、あまりビビットなカラーなど強い色を使ったりして極端に目立ちすぎることのないよう考慮したデザインの依頼がされているのではないかと思います。

僕がローソンで初めてリニューアルデザインした商品を目にしたのはオレンジジュースとアップルジュースとお茶のその3点だけでしたが、パッと見たときに感じたのは可愛くてシンプルでおしゃれさもあってとても素敵なデザインだなと感じました。

単体または少数ではおしゃれに感じるデザインも、商品点数がどんどん増えていったときにひとつひとつの“個性やメリハリの無さ”が強くなり“味気ない”印象に変わってしまったのではないかと思います。

佐藤オオキさんは「物を選ぶ労力は無駄」という考えをもっているようですが、私達ユーザーはコンビニに行ったときの「物を選ぶワクワク感や楽しさ」を持っているということも忘れてはいけない大切なポイントであるように感じました。

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