PDF入稿でフォントのアウトラインや画像の埋め込みは必要?


印刷会社やネット印刷に入稿する場合、
AiデータやEPSデータのネイティブデータを入稿するのがこれまでは一般的でしたが、
最近ではPDF入稿を推奨する印刷会社が増えてきてますね。
(もうこの動きは何年も前からあるようですが)

Aiデータでの入稿方法は少し手間が多く、
テキストのアウトラインをとったAIデータ、配置画像のリサイズ、CMYK変換、eps保存など、
データが不完全だと印刷できなかったり、印刷物が意図しない結果になってしまうなど、
慣れていない人には負担に感じる方も多いと思います。

そこで今回はAiデータでの入稿に比べて負担の少ない、PDF入稿で気になっている点を調べました。

1:画像のリンク切れがなくなる?

一番多い入稿の不備のひとつに配置画像のリンク切れがあります。
これは人によってタイミングはまちまちですが、校了のサインがおりてから
入稿用に画像のCMYK変換やepsに変換したのち再配置の作業をすることが多いため
リンク切れさせてしまうことがありますが、PDF入稿であれば
1つのPDFデータでOKなのでリンク切れがなくシンプルで簡単!

2:RGBで作成してしまってもCMYKに変換される

配置している画像はすべて印刷用にCMYKに変換する必要があり、
RGBのままの画像が残っていると印刷会社さんのチェックを通したときに
データエラーとして検知されます。
しかしPDF入稿の「PDF/X-1a」形式にすることで、RGBのままの画像が存在しても
CMYKに自動で変換されて印刷が進行できます。
※印刷は進みますがもちろんCMYKに変換した方が出来上がりの色の相違がなく安心です

3:フォントのアウトライン化が必要なくなる?

「PDF/X-1a」形式でにすることでフォントが全て埋め込みになるので、
フォントのアウトライン化をしなくてもOKになり、
未アウトラインのデータ不備はなくなります。

印刷会社のグラフィックさんのよくあるご質問でも回答されています↓
https://www.graphic.jp/customer/faq/answer/101450

4:透明効果は分割され、仕上がりの色のブレを防げる

IllustratorやIndesignの透明効果を使う場合「分割・統合」設定を行わないと
色のブレなどが起き仕上がった印刷物の印刷効果部分が「なんか色がちがう!」という事に
なり兼ねません。
しかし、PDF/X-1aであれば透明効果が分割されるので安心です!

まとめ

入稿といえば以前は色々と確認事項が多く手間がある印象でしたが、
PDF入稿は比較的簡単で、エラーを防ぎ易い入稿方法ですね。

作業時間も短縮になるしこれからもっと主流になっていきそうなので
これからどんどん活用していきたいと思います。

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